認知症の人と家族の 一体的支援プログラム

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「最初に何をすればいいのかな?」「他の家族のかかわり方で気づくことができた」

一体型支援プログラムとは?

一体的支援プログラムは、
家族の関係にアプローチする
新しいプログラムです

これまで、認知症の本人、家族介護者それぞれ別々に支援が行われてきました。例えば、本人ミーティングや家族同士の相談や学びの機会などです。また、地域づくりの視点では、認知症カフェや認知症サポーターなどがありました。

1993年オランダ・アムステルダムで生まれた「ミーティングセンター・サポートプログラム」は2020年からモデル事業と検証を重ね、2022年より地域支援事業として正式に事業化されました。

他の家族との出会いによる学び

家族をひとつの単位とした支援

一体的支援プログラムは、家族を一つの単位として一体的に支援を行います。月に一回程度、家族と本人が、話し合い思いを共有し、そして一緒に活動を楽しむことで、お互いの思いのズレや葛藤を調整し再構築を図ります。他の家族との出会い、自然に関係性の在り方の気づきを得ることができます。

  • 報告書

    開発までの経緯やプログラムの効果を知りたい方

    認知症の当事者と家族を一体的に支援する
    支援プログラムのあり方に関する調査研究事業

  • 研究論文

    プログラムの研究に関することを知りたい方

全国の事例を知ろう!

1993年オランダ・アムステルダムで生まれたこのプログラムは2020年から日本版としてスタートしました。
全国でモデル的に始まった事例をご紹介します。

  • # 地域包括支援センター・行政で運営
  • # 介護保険事務所などで運営
  • # 認知症疾患医療センターが運営
  • # その他の法人や共同体での運営

一体型支援プログラムの
つの

一体的支援プログラムは、
認知症の人と家族の関係調整を図ることを目指しオランダで育まれた
「適応-対処モデル」を背景に3つの柱で構成されています。

  • 一体的支援

    認知症の人と家族が話し合い思いを共有し、ともに活動を行います。

  • 本人支援

    本人の相談や思いに耳を傾ける機会を作ります。本人同士の話合いも行うこともあります。

  • 家族支援

    家族の悩みや思いに耳を傾ける機会を設けます。家族同士の話合いを行うこともあります。

一体型支援プログラムの
つの哲学

認知症の本人も家族も、支援する、されるという立場ではなく
台頭で水平な話し合いや活動が展開されるこのプログラムは、運営者の姿勢がとても大切になります。
その場や時間をつくるためにプログラム運営者は「3つの哲学」を大切にしていただきたいと思います。

  • 1.
    うまくいってるなら
    直さない
  • 2.
    うなくいったことは
    繰り返す
  • 3.
    うまくいかない場合は
    違うことを

(ソリューション・フォーカストアプローチを参考にしています)

プログラムを考えるうえで、そして参加者と関わるうえで大切にしてほしいことです。

これから始めたいと思っている方へ 一体的支援プログラムを始めるためのQ&A

  • Q1運営費用は?

    一体的支援プログラムは、地域支援事業交付金(認知症総合支援事業)を利用し各市町村にて実施することができます。(地域支援事業実施要項参照)。

    地域支援事業(認知症総合支援事業)における概要

    ⑥認知症の人と家族への一体的支援事業
    認知症の人とその家族が、より良い関係性を保ちつつ、希望する在宅生活を継続できるよう、公共スペースや既存施設等を活用して本人と家族が共に活動する時間と場所を設け、本人支援、家族支援及び一体的支援からなる一連のプログラムを実施することにより、本人の意欲向上及び家族の介護負担感の軽減と、家族関係の再構築等を図る。

    地域支援事業について

  • Q2誰が企画調整を行う?

    認知症地域支援推進員が企画や調整を行います(地域支援事業実施要項参照)。

    調整先は、行政、認知症関係団体(法人含)、認知症カフェ運営者、認知症の人と家族の会の世話人などです。

    手引書 P11 参照

  • Q3対象は?

    認知症のご本人、ご家族です。家族関係やかかわり方に悩んでいる方など複数家族(親族)。うまくいっている家族の方のご参加も当然必要です。プログラムの参加によって、かかわり方関係の持ち方への気づきが得られることを目指しています。

    手引書 P10 参照

  • Q4運営者にはどのような方が必要?

    話合いのファシリテーターとして認知症地域支援推進員や専門職が必要です(地域支援事業実施要項)。専門職とは、認知症介護にかかわる専門職で、社会福祉士、精神保健福祉士、心理職、認知症の人と家族の会の世話人の方などが考えられます。

    手引書 P11 参照

    プログラムの内容

  • Q5プログラムの内容や時間は?

    プログラムは「出会い」と「話し合い」を大切にします。プログラムの内容は「話し合い」で決まっていきます。運営者が決めるのではなく、認知症のご本人やご家族との話し合いの時間を大切にして、そこから活動内容を決めていきましょう。

    半日から1日など、時間は地域の実情に応じて実施できます。

    大切なことは、話し合い(思いの共有)→活動→話し合い(思いの共有)の時間が設けられていることです。これによって、自然な学びや気づきが得られます。

    手引書 P13参照

    プログラムの内容

  • Q6場所や頻度は?

    月1回~2回を目安に行われます。(地域支援事業実施要項)

    場所は、地域の公共スペースや協力団体の施設など。話し合いが行えて、簡単な活動が行えるスペースを探してみましょう。

    外出や屋外の活動などもおすすめです。

    手引書 P12, 14 参照

  • Q7評価方法は?

    プログラムはその品質を保つために定期的に評価が必要です。

    プログラムの評価には「運営者用評価表」を活用してください。

    家族からの評価には「家族用評価表」を活用してください。これらはモデル事業を実施するなかで開発され信頼性についても精度を高めたものです。

    認知症の人への評価については、様子や変化などを記録し定性的な評価を継続的に行いましょう。モデル事業の結果からは行動の変化などが明らかになりました(NPI-Q:報告書参照)。
    地域支援事業ではDBD13の利用が記載されています(地域支援事業実施要項参照)

    手引書 P22-23 参照

    運営者向け評価シート

    資料をダウンロード

    家族向け評価シート

    資料をダウンロード

  • Q8アセスメント方法

    プログラムを実施する際には、初回参加時に、ご家族や認知症のご本人の現状や要望を知るためのアセスメントが大切です。

    10ヶ所のモデル事業で用いられたアセスメントシートを参考にしてください。書式は実情に応じ自由に改編してください。このアセスメントシートの内容をよく知ることで、「話し合い(思いの共有)」の運営のヒントにもなりますし、評価にも用いることができます。

    家族向け
    アセスメントシート

    資料をダウンロード

    本人向け
    アセスメントシート

    資料をダウンロード

  • Q9周知するために

    一体的支援プログラムは新しい事業です。そして、多くの方の理解と協力が必要です。理解していただくためにペライチの資料を作成しました。ご自由にダウンロードしご活用ください。

    チラシをダウンロード

  • Q10認知症カフェとは何が違う?

    一体的支援プログラムは家族(親族)を一つの単位として、その関係調整を目指しています。認知症カフェには、地域の住民の方も加わり、地域を変えていこうとするものです。また、本人ミーティングや家族同士の集まりは、同じ経験をする方同士の集まりでピアサポートです。

    手引書 P6 参照

    さまざまなサポートとの違い

もっと詳しく知りたい人はこちらの手引きをご活用ください

運営の手引き

プログラムをこれから始めようとする方、運営で悩んでいる方、プログラムについて参加者に説明をする際にも活用できます。イラストと写真がたくさんあるのでコピーして自由に使用してください。

立ち上げと運営の手引