施設入所後、要介護度、自立度判定基準、
認知症の状況なども変化していますか?
・介護度は現在Ⅲ、寝たきり度A2,日常生活自立度はⅢaです。
・
認知症は、入院で進行していますが、少し、穏やかになっているように思います。
(2)身体的痛み、便秘・不眠・空腹等による苦痛の影響は考えられますか?
亡くなった息子の名前を聞きに来る、出口を探す行動は、空腹時、身体的痛みとの関係性は考えられませんか?
あまり考えられません。食事はゆっくりと時間をかけて、きれいに召し上がります。
(3)悲しみ・怒り・寂しさ等の精神的苦痛、また本人の性格等の影響は考えられますか?
息子のことを頼りにしているので、早く来て欲しいと思っている。
行動や発言に対してこれまでの性格との関係は考えられますか?
性格との関係はあると思います。自分のペースで物事を進めていきたい性格と思います。
(4)音・光・味・臭い・寒暖等感覚的な苦痛を与える刺激の影響は考えられますか?
1日のうちに施設の中で「賑やか→静か」「明るい→暗い」「朝→夕方」など、行動の変化はありますか?
朝方は、膝の痛みや体調が悪く起きられないことがあります。
(5)家族・介護者など周囲からの過剰、あるいは少なすぎる関わりの影響は考えられますか?
・息子とは別世帯なので、心配である。
・本当はにぎやかに暮らしたい。
家族の存在と、家に帰りたいとの家とはつながっていると思いますか?
・つながっていないと思います。
・息子の言うように、子供の時に育った家なのかもしれないと思います。
(6)障害程度・能力の発揮に対して、住まい・器具・物品等物的環境による影響は考えられますか?
・自宅ではないことを意識している。
・いつまでもいてはいけないと思っている。
・息子に迎えに来て欲しいと思っている。
Aさんにとって気持ちの結びつくもの、気を引くような物品や服、写真などが身の回りにありますか?
・写真はおいてありませんが、他のものはおいてあります。
気に入りのショルダーバッグがあり、化粧品や財布・眼鏡等が入っています。持っている衣類も、家族の協力がありおしゃれです。
・義歯を紛失したことがあり、取り扱いに注意しています。
(7)要望・障害程度・能力の発揮と、アクティビティー(活動)とのズレによる影響は考えられますか?
自分が、主役になる場がない。
施設の中で中心的な役割や楽しんでいると感じる行動や活動のエピソードがありますか?
音楽セラピーは、好んで参加しています。
かつて音楽の道を志したこともあり、イタリア民謡等をじょうずに歌い、拍手をあびます。
(8)生活歴・価値観等に基づいた暮らし方と、現状とのズレによる影響は考えられますか?
・夫との二人暮らしだったので、寂しい。
・自分の活躍できる場面が無い。
母親として妻として自分が果たしてきたことと、現実のズレが起きていると考えますか?
・母親として息子の名前を呼ぶことはありますが、妻として夫のことが話題に出ることはありません。
・ズレは確実にあると思います。