DC博士のワン・ポイント

「ユニットケア」を御存じですか?

ユニットケアというケアの構造

 ユニット型施設がユニットケアを目指すには、厚労省が示した下記のような運営基準があります。
 ユニット型特別養護老人ホームの施設設備及び運営に関する基準 第三十三条
 「1.ユニット型特別養護老人ホームは、入居者一人一人の意思及び人格を尊重し、入居者へのサービスの提供に関する計画に基づき、その居宅における生活への復帰を念頭に置いて、入居前の居宅における生活と入居後の生活が連続したものとなるよう配慮しながら、各ユニットにおいて入居者が相互に社会的関係を築き、自律的な日常生活を営むことを支援しなければならない。」

 疾患の医学的理解、心理的側面はもとより、生活に密着した情報、すなわち公的な支援やサービスの種類やその受け方、医療機関へのかかり方、自動車運転に関する情報、財産管理、家族への援助、さらに亡くなられた場合のグリーフケア(悲しみのケア)まで幅広い知識が求められます。
 その為に、多人数の入居者では把握できませんので、10人前後の入居者を1つの単位(生活単位)として、そこに専任の職員配置(介護単位)をして、きめ細かなサポートしようというケアスタイルをとっています。これがユニットといわれるものです。ユニットケアの最大の特徴は生活単位=介護単位、ユニットに職員を固定配置することをいいます。

元 認知症介護研究・研修東京センター
ユニットケア推進室 秋葉都子