脳梗塞の既往やびまん性レビー小体病の疑いがあることから、何らかの幻聴や幻視があるのではないか?とは思うが、今現在は特に精密検査や、専門医からの診断を受けていないので分からない。(受診していない理由としては、①本人家族が望んでいない②近くに専門医療機関が無い③受診する手間が無い)
お子さんの、診察拒否の背景は何にあるのでしょうか。
専門医になると、施設から職員を出して受診することが人員的に厳しいので、家族対応でお願いしていますが、お子さんにとっては大変なようです。また、受診で外出した際に、「家に帰る!」と大声を出されるのではないか、との不安があるようです。
コントミン酸が投与されているようですが、いつごろから投与されているのでしょうか。
入所してからなので、1年弱です。
(2)身体的痛み、便秘・不眠・空腹等による苦痛の影響は考えられますか?
一昼夜玄関先で過ごすこともあるが、疲れた時は本人から、「疲れたから寝る。」と言い眠る。トイレに行かない時や食べない時はどのような状態か分からないが、あまり影響は無いかと思う。
朝食後玄関先に陣取るようですが、その後の水分はどのようにして摂っているのでしょうか。
事務所の職員を中心に、そこを通りかかる職員や他の家族など皆が声をかけています。実際にお菓子やお茶を飲むこともあります。
天候など季節によって感情の波に変化はありますか・・。
特にありません。
(3)悲しみ・怒り・寂しさ等の精神的苦痛、また本人の性格等の影響は考えられますか?
感情表現は豊かである。当施設入所の際に、子供が「温泉に行こう。」と言って連れて来たので、本人は全く納得していない。また、その後の面会もほとんど無いので、怒り、悲しさ、寂しさは十分感じていると思う。
Aさんは子供の面会が少ないことについて、職員にはどのように話していますか。
こういう家族も多いので、それについて今は特に何も言っておりません。
その際職員の方はどのように対応していますか。
あまりにも不穏が強く、健康上の問題が考えられる時には連絡をしています。また、強く面会も求めます。
(4)音・光・味・臭い・寒暖等感覚的な苦痛を与える刺激の影響は考えられますか?
団地の一室での一人暮らしから、多床室中心の集団生活になったので、他者の声が騒音に感じることもあると思う。反面難聴気味でコミュニケーションに配慮が必要
(5)家族・介護者など周囲からの過剰、あるいは少なすぎる関わりの影響は考えられますか?
「本人が家に帰りたがるから。」と言って子供はAさんには会わないようにしている。また、職員もAさんが不穏状態になると手がつけられなくなる為、普段からあまり近寄らないようにしているので、全般に他者との関わりは薄いと思う。
お子さんがAさんに会わないようにしている背景として、「本人が家に帰りたがるから」以外何か考えられますか。
親子間の感情なのでよくはわかりません。
また、玄関先でどのような声かけにはAさんが比較的穏やかな対応をするのでしょうか。
「部屋に帰りましょう。」と言わなければ大体穏やかですが、最初から不機嫌な時もあります。そのような状態の時は、なるべく見守るだけにしています。
民生委員の方とはどのような表情で話していますか。
なじみの関係は構築できていないようで、他の面会家族が声かけしたときと同様で、さっぱりとした一般的な返答、態度です。
同室者や他入居者とトラブルを起こすことはあるのでしょうか。
全くありません。Aさんも周りの利用者も互いに関わろうともしません。
(6)障害程度・能力の発揮に対して、住まい・器具・物品等物的環境による影響は考えられますか?
・入所前は団地で一人暮らしであり、現在は多床室での生活なので、身の周りの物品もかなり少ない。決して落ち着く空間ではないと思う。
・なじみの環境を作りだすことの効果。
(7)要望・障害程度・能力の発揮と、アクティビティー(活動)とのズレによる影響は考えられますか?
「外に出たい。」とか「家に帰りたい。」と思っても、実際に一人で外に出ることは出来ない。また、車椅子から降りて自分で歩きだした時に、「あぶない。」と言って制止されてしまう。そういう場面では、本人の思いとのズレは大きいと思う。
(8)生活歴・価値観等に基づいた暮らし方と、現状とのズレによる影響は考えられますか?
入所前は、毎晩一合程度の晩酌をしていたが、入所直後より勧めても飲まなくなってしまった。(特に職員からの制限はしていない)
入所後晩酌をしなくなってしまった理由として、何か考えられることはありますか。
さっぱりわかりません。(意地になっているようにも思えないので)