レビー小体型認知症の症状である人格変化やうつ症状の影響があると考えられる。
レビー小体型認知症の他の症状はみられていませんか。また、投薬の影響で考えられることはありませんか。
まれに起立性低血圧がありふらつくことがある。
投薬の抑肝散エキス顆粒は処方されてから半年程だが、投薬以前と今の状態を比べても目立った変化はない。
(2)身体的痛み、便秘・不眠・空腹等による苦痛の影響は考えられますか?
四肢関節痛の影響が考えられる。
四肢関節痛があるために生活に支障を来たしている事柄や出来事などがありますか。
歩行時は多点杖を使用しており、杖なしでの歩行は不可。長距離歩行が出来ないので、外出時は車椅子使用(自操不可)。
入浴時に背部を洗うのは、ようやくできる程度。
(3)悲しみ・怒り・寂しさ等の精神的苦痛、また本人の性格等の影響は考えられますか?
孤独感やうつ的になることがある。性格上、頑固や短気な面が影響していると考えられる。
影響が考えられるエピソードとはどのようなことですか。
意欲を持ち行っている食器拭きを、他者が先にしているのを見たときに、機嫌を損ねることがある。いつものようにスタッフがお願いするが時すでに遅く、しないと言ったらそれを通し、孤独感となりうつ的にもなってしまう。
(4)音・光・味・臭い・寒暖等感覚的な苦痛を与える刺激の影響は考えられますか?
朝食後に居場所である座席で過ごすが、朝日が眩しく、それを嫌がる。
朝日の眩しさなどが原因で、イライラ感が増すこともあるのでしょうか。
座っている座席が日当たり良く、眩しさに我慢できないとその苦痛を訴える、ということが積み重なっている。不満を訴え、家に帰りたいと言うこともあった。
(5)家族・介護者など周囲からの過剰、あるいは少なすぎる関わりの影響は考えられますか?
・家族の面会を忘れてしまう。
・スタッフが他の入居者と関わっている様子を見ることで、嫉妬につながる影響がある。
本人は、家族や他の入居者についてどのような気持ちを抱いているのでしょうか。
家族はすぐ近くにいるのになかなか顔を見せない、という気持ちがある。他の入居者については、共同生活をしていると思っているが、いつでも帰るところがある、と思う気持ちがある。
(6)障害程度・能力の発揮に対して、住まい・器具・物品等物的環境による影響は考えられますか?
膝が人工関節なので、すぐに身動きが取れないもどかしさがある。ペースメーカーを使用していることで、無理な動きはできないという、ストレスがある。
制限のある身体状況であっても、工夫等をしながら自分の力を発揮していることはありますか。
ホーム内での歩行は自立しており、右手で多点杖、左手は手すりなどにつかまり転ばないよう心がけ、自分のペースで歩いている。
(7)要望・障害程度・能力の発揮と、アクティビティー(活動)とのズレによる影響は考えられますか?
(6)の記述にもあるが自分自身で活動に制限をしてしまうことがあるので、それも影響していると考えられる。
自分自身で活動に制限をしてしまうときの本人の気持ちはどのようなものだと思われますか。
身体がだるくなると、活動より休息が優先される。身体的な不自由さを感じたり、自分と他者との比較をしたりすることで、気分が沈み意欲が低下する。
(8)生活歴・価値観等に基づいた暮らし方と、現状とのズレによる影響は考えられますか?
人の手を借りることなく何でも自分でやってきたという思いが強くあるために、ホームで支援を受けながら暮らすことへの思いのズレは影響していると考えられる。
「ホームで支援を受けながら暮らすことへの思い」とは、どのような気持ちですか。
何でも自分でしてきたという思いが根本にあり、人の手を借りることは迷惑が掛かるという気持ちが強い。支援を受けることで、自信をなくし情けないという気持ちにさせる。