薬剤による残眠感の為足元のふらつきがみられる?
セロクエル
不眠時ロヒプノール
抑肝散
投薬後の状況についてドクターと連携が取れていますか。
連携を取りながら、足元のふらつきなどないか注意しています。特に便秘の影響があるので注意を心掛けています。思考展開シート(2)を参照。
(2)身体的痛み、便秘・不眠・空腹等による苦痛の影響は考えられますか?
・便秘薬を毎日服用しているが、出ないことが多く、2日出なかったら3日目に他の薬を服用し、4日目に浣腸をしている。
・日中より夜間の方が尿量が多い様子。
夜間居室にて失禁することがある。
具体的に状況を聞かせて下さい。
・ポータブルトイレに自分でする時もあるが、波があるので失禁することもあり、介助が必要なときもあります。
・左頬に痛みがあり(ボーエン病)「苦になるほど痛くはないよ。しゃべる時にちょっと気になるけどね。」という時もあれば、「痛いよ。口まで痛い。死んだ方がまし。」と話すこともあります。
(3)悲しみ・怒り・寂しさ等の精神的苦痛、また本人の性格等の影響は考えられますか?
・性格は温厚で、人付き合いも良く、社交的。
・自分で何か出来ないことが不安。
どのようなことで、そう思いましたか。
これまでの人生で、得意としていた裁縫や手芸が、今は思うように出来なかったり、根気が続かなかったり、そのこと自体がつらく不安なのではないかと思います。
(4)音・光・味・臭い・寒暖等感覚的な苦痛を与える刺激の影響は考えられますか?
・音に敏感で、隣室の方の声で自分も起きる。
・寒さが苦手。
・膝掛けをケープのように羽織っていることあり。歩行時はそれをたたんで抱えて歩くので余計にふらつくように思われる。
音に敏感ということですが、このことで何か対策をしましたか。また、周囲の騒がしさが影響を与えていることはないでしょうか。
特に対策はとっていません。周囲のざわめきに苛立つというよりも、むしろ、主婦として、何かをやらなければならないと思うようです。
(5)家族・介護者など周囲からの過剰、あるいは少なすぎる関わりの影響は考えられますか?
子どもたちもそれぞれ高齢で、病気等を抱えており、関わりは少ない。
寂しさを訴えるということはないですか。
自分で何でもやってきた、解決しなければならないという、気丈なところがあり、大きな影響はないようです。
(6)障害程度・能力の発揮に対して、住まい・器具・物品等物的環境による影響は考えられますか?
(7)要望・障害程度・能力の発揮と、アクティビティー(活動)とのズレによる影響は考えられますか?
・ご飯を炊いて家族の食事を作りたい。
⇔ 集中力がなく炊事が難しい
・孫達のために何か縫ってあげたい。
⇔ 視力低下により細かい作業が出来ない
職員のAさんに対する感覚は、このように生活感覚に近いものでしたか。
家事に追われ、疲れて縁側でうとうとする主婦のイメージがあるとのことでした。
(8)生活歴・価値観等に基づいた暮らし方と、現状とのズレによる影響は考えられますか?
・以前は子どもや孫の世話をしていたが、今は世話をする人がいない。
・昔は裁縫が得意で、道具を買いにD県まで一人で行ったりしていたが、今は「眼鏡がないからしませんよ。」とのこと。
手芸クラブでは集中力がなく興味がないような様子。
・妻として夫を、母として子供を、祖母兼母として孫を育ててきたことそのものが生き甲斐であったと思います。