Aさんは不眠気味であると思われる。生活のリズムを掴もうと2週間センター方式のD-4(24時間生活変化シート)をつけてみた。しかし、何らかのリズムは掴めず一日の中でも良い状態、悪い状態がバラバラなように思われる。19時頃、「寝床を用意しましたよ。」「有り難い。」「朝起こしに来ますね。」「頼んだよ。」と言いながら入眠するが、22時頃になると、「どーれよいしょ。」とカーテンを開けて起きてくる。休んでもらえるように添い寝などするが、「夜でしょう、知ってるよ。」とややいらだった口調が返ってくる。そのまま臥床するが眠らず。朝食後にホールでうとうととし始める。「横になりましょう。」と声をかけると、ぱっと目が覚めてしまうようで、臥床することはない。椅子に座ってそのまま居眠りをする。「ご飯を炊かなくては。」「あの子たちまだ食べてないでしょう。」という言葉がよく聞かれている。
いつも日中うとうとと居眠りをしている。夜間によく寝て、休んでもらえたらと思うが、なかなかリズムが掴めないでいる。不眠時は足元が不安定で、転倒のリスクが高くなるように思われそのことも心配である。
不眠。 ご飯を炊く。 家族の世話をしたい。 転倒。
年 齢 | 90歳代半ば |
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性 別 | 女性 |
職 歴 | 専業主婦 |
家族構成 | 入居前は長男と孫と同居していた |
認知機能 | HDS-R2点 |
要介護状態区分 | 要介護3 |
認知症高齢者の日常生活自立度 | Ⅲ |
既 往 歴 | 乳ガン(右胸手術) ボーエン病 卵巣の摘出手術 |
現 病 | 認知症 |
服 用 薬 | セロクエル・マグミット |
コミュニケーション能力 | やや難聴のためもあってか、一方的に話をする傾向にある。 |
性格・気質 | 温厚で人付き合いもよい。 社交的。 |
A D L | 杖歩行で足どりが不安定な時は付き添う。車椅子を使用することもある。 食事は自立。排泄は尿・便意がほぼあるが濡れていることもある。入浴・着脱は一部介助。 |
障害老人自立度 | A1 |
生きがい・趣味 | 旅行 パチンコ 和・洋裁など |
生 活 歴 | 農業を営んでいた。永く専業主婦として家庭を切り盛りしていた。子供は多数。 |
人間関係 | たまに、施設の他の利用者の方を亡くなった夫と思いこみ、気遣いをすることあり。 |
本人の意向 | 家のこと(ご飯や学校など)が心配。 |
事例の発生場所 | 特別養護老人ホーム |