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研修情報

認知症介護指導者の紹介/東京センター

吉岡 るみ子 (大府センター第7期生)
なじみの家で、なじみの顔で

デイサービスセンター鈴の音

地域の特徴

 私の所属する鈴木ヘルスケアサービス(有)鳥居本は、琵琶湖の東側に位置する城下町彦根市の市街地から北東、佐和山を越えた所にあります。かつては参勤 交代やお伊勢参りで賑わった中仙道の宿場町、昭和30年頃は農林業中心の自然に恵まれた地域、そして今、農林業は60~70代の老人が中心で休耕田が増 え、昔ながらの佇まいの家が駐車場や廃屋になってきています。一部の新興住宅地に引っ越してきた人々も今や初老期に入り、高齢化率は23%。昔からのしき たりが少しずつ消えては行くものの、屋号で呼び合う家々の間のなじみの関係は今も続いています。市の開発が南下していく中、鳥居本中学校区には公私とも老 人福祉施設は皆無でした。2003年5月、デイサービスセンター鈴の音の開設は公立の施設で無いことへの落胆の声もありましたが、江戸時代の旅籠の外観は 変えず活用することに町並み保存の意義の評価も受けました。道行く人がふと立ち止まって掲示板の介護情報を読んでくださるなど介護への関心も深まりつつあ るようです。

施設が取り組んでいる地域ケアについて

  事業所としてデイサービスセンター・居宅介護支援事業所・地域型在宅介護支援センターがあります。自治会に加入し、隣近所の方とは毎日挨拶し合う仲となり ました。土間にお茶を準備し、気軽に土足のまま誰でも立ち寄ってもらえるようにしています。デイサービスセンターでの生活リハビリの実践・自立につながる 道具や家具の工夫・トイレや風呂の工夫・介護講座など、ハードもソフトも気軽に見てもらえて気軽に相談してもらえるよう取り組んでいます。デイサービス利 用外の日でも「手紙が読み辛い」などちょっとした困りごとが出来たらいつでも来ていただいています。公民館・民生委員会・自治会・郵便局・派出所・開業 医・小中学校など地域の要となるところとのお付き合いも深めながら、井戸端・野良仕事・軒先の会話がそのまま介護相談所になることを目指しています。

今後の課題と展望
 デイサービスで徐々に落ち着いてこられた認知症の人も、ショートステイに行かれる度に混乱再発を繰り返されます。情報共有により同等の介護をし ても環境や関係の変化は避けられません。なじみのデイでなじみの人と、時には泊まるという機能が必要です。「今日は○○さんきてるんかぁ」と立ち寄ってく れる昔馴染みの人も大切な存在。認知症の有る無しに関わらず利用者さんやご家族からも要望があります。早急の課題です。
 また、認知症の理解を進め、なじみの関係ゆえの近所の見守りで住み慣れた地域で暮らせる基盤作りが必要です。先ずは実態把握、次に在宅介護支援センターを中心に行政と共に認知症介護と人権問題を両輪として住民全体の課題として提起していくべきと考えております。

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