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研修情報

認知症介護指導者の紹介/大府センター

山口 喜樹 (大府センター第2期生)
地域における認知症ケアのリーダー的役割を担うために

社会福祉法人高針福祉会 極楽苑

地域の特徴

 名古屋市は、中部地方の中核都市で219万人を擁しています。その名古屋市の東部に人口15万の名東区があり、そこに我々の法人があります。
 名東区は戦後、急速な発展を遂げた街で、数十年のうちに、村から町、そして市へと吸収合併された地域です。 そして名東区として独立して25年余りが経っています。人口が急増する過程で若い人の転入が多く、市で一番高齢化率の低い区ではありましたが、ここ数年は 他区よりも早いペースで高齢化がすすんでいます。他のベッドタウン地域と同様に、これから先、数年~20年間で一気に 高齢化が進むと予想される地域です。
 その結果、当法人の介護サービス利用者は、介護が必要になったから子と同居を始めた、いわゆる¨呼び寄せ¨の方が多く、記憶や見当識の障害をお 持ちの認知症高齢者は非常に混乱を生みやすい状況に置かれてしまいます。また、介護が 必要になってからの同居ということで人間関係上のトラブルを抱える家庭も多く、それがより一層行動障害の生まれやすい環境を作り出しています。
 古くからこの土地で生活された方でも、田畑から新興住宅地への急激な変貌についていけず、特に認知症高齢者においては認知の 障害を更に増幅させる結果となっています。そうした行動障害を増幅されてしまった高齢者とその家族が、ともに疲れて在宅生活をしている状況がいたるところ で見られる地域です。

施設が取り組んでいる地域ケアについて
 極楽苑では、特養の長期サービス以外に介護保険事業では、訪問介護、通所介護、短期入所生活介護、居宅介護支援を実施しています。認知症高齢者 へのケアにおいては、措置時代のデイホームの流れから認知症高齢者へのユニット化された専用のデイサービスを 実施しています。見当識の障害からの混乱を避けるのに効果をあげています。
 また、平成14年12月からは、姉妹法人で認知症対応型共同生活介護を始めました。在宅で生活されていらっしゃる認知症高齢者に対して、より専 門性を持ったスタッフが様々な行動障害を発生させない、 普通の暮らしを求めてケアを行っています。介護者教室なども施設で行うだけではなく、出張教室も行っています。家族を中心としたまわりの環境を整えていく ことで、認知症高齢者の暮らしの質を高めていく取り組みです。

今後の課題と展望
 自分は名古屋市の認知症介護指導者として実務者研修に関わるのはもちろんのこと、行政や社会福祉協議会と協力した介護者教室や勉強会、また、介 護に対する社会啓蒙の重要性を感じていますので、広く一般市民の方を対象とした講演会やミニコミ誌への寄稿、オンブズマ ン的組織とのコラボレーションへの参加などを自分の活動の場にしています。
 認知症高齢者の暮らしは、介護者だけでは支えられません。介護事業者が加わってもまだ支えられません。広く一般市民への理解があってはじめて 「人」としての暮らしが継続されます。その中で法人の介護事業が 果たす役割、認知症介護指導者として自分が果たす役割を考え、地域をベースに活動していきたいと思います。

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